「ロボットができるバイトはやるな!」21世紀の働き方

花の金曜日、沖縄の新橋っぽい飲み屋で友人と飲んでいると、Ryukyu Startup Challenge 2015というイベントで、クラウドワークスの社長「吉田 浩一郎」氏の講演があるということを聞き、拝聴しにいってきました。

Ryukyu Startup Challenge 2015とは

Ryukyu Startup Challenge
昨日のジブンを越えてゆけ!情熱が未来へ進むエンジンになる。がキャッチフレーズの、沖縄県・琉球大学・琉球インタラクティブ株式会社の産学官が連携する次世代アントレプレナー創出のためのプログラム。
ゲストによる講演、スキルキャンプ、ビジネスコンテストなどを開催しています。
https://www.ryukyustartup.jp/

吉田 浩一郎 氏

74年兵庫県神戸市生まれ。東京学芸大学卒業後、国内メーカー、英国外資系企業などを経て、株式会社ドリコム執行役員として東証マザーズ上場を経験した後に独立。ベトナムへ事業展開し、日本とベトナムを行き来する中でインターネットを活用した時間と場所にこだわらない働き方に着目、2011年11月株式会社クラウドワークスを創業する。
インターネットを通して日本中、世界中の人材を活用できる日本最大級のクラウドソーシングサービス『クラウドワークス』(http://crowdworks.jp/)は、「21世紀の新しいワークスタイルを提供する」をミッションとして事業を展開、2014年12月に創業3年で東京証券取引所マザーズ市場へ上場する。
引用:Ryukyu Startup Challenge 2015

二度の起業と上場を通して学んだこと

今回の講演のテーマは「二度の起業と上場を通して学んだこと」。起業してからの紆余曲折なエピソードと、サーバーワークスを創業し成功するまでのストーリーを通し、起業するという選択肢の可能性を、お話されていました。

F1のグッズ販売で詐欺にあったり、マレーシア中部に国つくろうとしたり、と驚きの起業エピソードが色々とあったのですが、何度か強調してお話されていた「これからはロボットに仕事が淘汰される時代」という話が印象に残っています。

現存する仕事の47%がAIに奪われる

以前、オックスフォード大学のカール・フレイ氏とマイケル・オズボーン博士の発表した論文(The Future of Employment: How Susceptible are Jobs to Computerisation?)でも「現存する仕事の47%がAIに奪われる」と結論がでていたので、この手の話はずっと気になっていました。

管理された20世紀とオープンな21世紀

今、私たちの周りを取り巻く環境は激変しているそうです。

管理された20世紀

20世紀は国家の下に企業があり、企業のしたに人がいるピラミッド構造の社会でした。これはネット等がないため、個人が市場に進出する場合どうしても、販売経路がなかったり、広告など認知させる手段が乏しかったり、どうしても企業を経由しないといけませんでした。

オープンな21世紀

それに対し、21世紀は個人と個人が結びつく時代。
ネットの発達により簡単に個人同士が商売できるようになりました。ヤフーオークションのような個人売買にはじまり、最近だとAirbnbのような個人間の宿泊先の貸し借り、Uberのような車の貸し借りまで登場してきました。個人間のとりひきが活性化しており、これは正社員50%以下*1という数字からも想像できるそうです。
*1 正確には正社員が51.1%、非正規社員が26.6%、自営業者・家族従業員が13.3%、役員が5.3%

オープンな21世紀のロボットという革命

さて、ネットの参入により大きくビジネスが変わったように、今度はロボットの参入により時代は大きく変化しようとしているそうです。いままでも、ロボットによって変わった分野はありましたが、主にブルーカラーの仕事でした。しかし最近ではホワイトカラーの分野にも進出しているそうです。

ワトソン・Pepperの登場

例えば、IBMの人工知能ワトソンが融資判断したり、ソフトバンクに設置されているPepperなどがあります。彼らは店頭で料金プランの説明もおこなっているようです。近いうちに店員全部Pepperになんてことも。なにが怖いって彼らは記憶力が膨大なだけじゃなく、学習コストが0のコト。30秒あればすべて業務を覚えてしまうのです。
どうでもいい話ですが、ずっと彼の事をPaperだと思っていました。よく考えたら「紙」だ、これでは。

最近だと、Googleがディープラーニングのライブラリ「TensorFlow」がオープンソースとして公開されたりして、この分野はもっと加速していくと思います。

これから生き残る仕事

いろんな仕事がロボットによって淘汰される時代、生き残る分野もあるそうです。それは「0から1を生み出す仕事」。アイディア・企画・設計の分野です。タイトルの「バイトはやるな」の部分ですが、これはバイトがやる内容は、すでにワークフロー化している分野で最もロボットにとって変わってしまう部分、そんな仕事の経験をためるより、もっと別のことをやったほうがいい。という意図でそうおっしゃてるようでした。

今後10〜20年以内に淘汰される仕事の確率

ちなみに、前述した”The Future of Employment: How Susceptible are Jobs to Computerization?”の論文には具体的に今後10〜20年以内に淘汰される仕事の確率がのっています。

なくなる可能性が高い仕事

電話による販売員、データ入力、銀行の融資担当者、金融機関の窓口係、簿記・会計監査、小売店のレジ、料理人が淘汰される確率が95%以上と危険性が高く。

なくなる可能性が低い仕事

逆に、医者、教師、デザイナー、技術者・開発者、システム管理者、ライターなどの仕事は生き残るようです。

長い目でどう生き残るか

ロボットによって多くの職が失われる、そう遠くない未来。今何に注力していくかを、改めて考えたほうがいいかもしれません。私は一応、淘汰の危険性が低いといわれるデザイナーをやっていますが、デザインの行程でも規則性があったり、定型的ワークフローは存在するのでうかうかしてられないですねー。

AIの衝撃 人工知能は人類の敵か


今回の公演で「ロボットによる仕事の変化」に一番くいついたのは、この本を読んだばかりだったからかもしれません。「自ら学んで成長する能力」を身につけた次世代ロボットが人間社会をどのように変えるのか、AI開発の歴史から最先端のテクルロジー・アルコリズムまで詳しく書いてあります。

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